新電力切り替えで停電は増える？停電後の復旧は早い？

新電力への切り替えって聞くと、何だか怖いような気がしますよね。

こんな疑問や不安を持っている方も少なくないでしょう。

この記事では新電力切り替えに伴う懸念点についてわかりやすく解説しています。初めて新電力切り替えをする人はもちろん、今利用している新電力に不安を感じている人は見ていってくださいね。

新電力の仕組み｜新電力会社は発電も送電もしていない！

「新電力」と聞くと「新しい電力会社が発電して電気を送ってくれるのかな」って思ってしまいますよね。でもじつはそれは間違い！

新電力会社は、発電も送電もしていないんです。

新電力の基本

新電力とは、従来の大手電力会社（東京電力や関西電力など）に対抗して、電力を供給するサービスのことを指します。

これらの会社は電力の小売部門を担っていて、電気を販売しています。

もともとこれらの3部門は全て地域の電力会社が行っていました。

地域の電力会社による独占的な料金設定の防止や、消費者のライフスタイルの多様化を背景に、2016年から電力の全面自由化が実現しました。

消費者にとって大事な料金設定（＝小売部門）を自由化していろんな会社が参入したので、お得な電力サービスが使えるようになったんです。

送配電は大手の電力会社が行う

新電力会社は電力の小売を行う事業者です

言い換えると、電気の送配電は従来通り大手電力会社が行っているということです。新電力会社は、送配電事業者に「託送料金」を支払うことで新電力事業を行えます。

新電力に切り替わったからといって、発電や送電は大手の電力会社が行いますし、電気設備も変更されないんです。

まとめると以下のようになります。

このことを踏まえて「新電力に変えると停電が増える？」「災害時の復旧が後回しにされる？」という疑問を解決していきましょう。

新電力に変えると停電が増える？

「新電力に変えてから停電が多くなった！」という声を聞いたことがあるかもしれません。ただ、こうした停電は新電力と無関係なんです。

停電が増えるのは間違い

まず、停電が増えるという心配は不要です。

新電力会社が販売する電力も、大手電力会社が管理する送配電網を通じて供給されるため、電気供給の品質や安定性は変わりません。

停電の原因は新電力以外のところにあるんです。

停電の主な理由

停電が起きる代表的な原因は以下の通りです。

電気の送配電網は複雑に張り巡らされています。なので、故障や災害による停電時に、自分の家が停電しているのに近くの家は停電していない、ということも有りえます。

また、新電力切り替え以降に家電を買い足したり、エアコンを多く使うようになると、たまたまアンペア数が不足して停電するということもあります。

いずれにせよ、新電力に切り替えたから停電した、ということではないんです。

結論：新電力に変えても停電は増えない

新電力は災害時の復旧が後回しにされる？

災害時の電力復旧は、確かに心配ですよね。新電力に変えたことで復旧作業が遅れるのであれば、新電力はやめといた方がいいです。

でも、実際のところはどうなのでしょう。

災害時の電力供給システムとは？

日本の電力供給システムは、災害時でも安定供給できるよう細かく計画されています。

大手電力会社が送配電網の維持・管理を担当していて、新電力会社もこの網を通じて電気を供給しています。

万が一災害が起きた場合、復旧作業は大手電力会社が中心となって行います。このとき、新電力会社との契約状況が復旧の優先順位に影響することはありません。

新電力と従来の電力会社の復旧スピードは変わらない

大手電力会社は迅速な復旧を最優先課題としています。

新電力利用者も、大手電力会社利用者も、同じ送配電網を通じて電力が供給されています。なので、災害時の復旧作業における優先順位に差はありません。だって同じ送配電網なので。

以上のことから、新電力への切り替えが、災害時の電力復旧を遅らせることはありません。電力供給の安定性や復旧作業については、新電力も大手の電力会社も変わらないと考えて問題ないです。

結論：新電力だからって復旧が後回しにされることはない

結論：新電力で停電リスクが増えることはない

• 新電力に変えても停電は増えない
• 災害時の復旧が後回しにされることはない

新電力への切り替えを検討している人に言いたいのは「新電力にしても停電リスクは増えないよ」ということです。

むしろ、新電力はメリットが多いことがほとんどなんです。

新電力への切り替えはメリットづくし

新電力は色んな会社が参入していることで、価格・サービス競争が活発です。

新電力会社は2024年4月時点で728社もあります。ライフスタイルに合った新電力サービスを選択することで、電気の使い方を変えなくても、お得に利用することができます。

“料金値上がりリスク”があるから切り替えは慎重に

ただし、ある人にとってはお得な新電力が、別の誰かにとっては値上がりする損な新電力ということもよくあります。

また、ぼったくりのような解約違約金を設定している新電力会社もあります。

いくつかの大事なポイントを抑えることで、新電力選びに失敗しにくくなります。

特に解約違約金の有無は大事なポイントです。

新電力選びに失敗しただけなら、月に数十〜数百円の損ですが、うっかり解約違約金（契約期間の縛り）がある新電力会社で契約してしまったら、解約時に数千円～1万円以上の違約金を支払わなければなりません。やばすぎます。

なので、自分に合わないと感じたらすぐに辞められる解約違約金が０円の新電力を選びましょう。

おすすめ新電力会社

【安さを求めるなら】Looopでんき

電力会社	Looopでんき
プラン	スマートタイムONE
基本料金	0円
従量料金	1kWhあたり：14.87円 + 電源料金
燃料費調整額	無し
ガスセット割	有
解約金	無し
特典	無し
公式サイト	公式サイト

【生活スタイルに合わせたお得感】CDエナジーダイレクト

電力会社	CDエナジーダイレクト
プラン	シングルでんき	ベーシックでんき	ファミリーでんき
基本料金	10Aあたり295.24円	10Aあたり276.90円	10Aあたり276.90円
従量料金	0～120kWh：30.00円 121～300kWh：36.60円 301kWh～：40.69円	0～120kWh：29.90円 121～300kWh：35.59円 301kWh～：36.50円	300kWhまで定額：10,085.20円 301kWh～：35.59円
燃料費調整額	有
ガスセット割	有
解約金	無し
特典	①毎月100円引き ②電気料金100円につきカテエネポイントが1ポイント貯まる	電気料金100円につきカテエネポイントが1ポイント
公式サイト	公式サイト

【電気でガソリン代がお得？】ENEOSでんき

電力会社	ENEOSでんき
プラン	東京Vプラン
基本料金	10Aあたり311.75円
従量料金	0～120kWh：29.80円 121～300kWh：34.85円 301kWh～：36.90円
燃料費調整額	有
ガスセット割	無し
解約金	無し
特典	電気代料金をENEOSカードで払うとガソリン代が1円/ℓ引き
公式サイト	公式サイト

【CO2排出量が実質０】さすてな電気

電力会社	東京ガス
プラン	さすてな電気
基本料金	10Aあたり295.24円
従量料金	0～120kWh：30.00円 121～300kWh：36.60円 301kWh～：40.69円
燃料費調整額	有
ガスセット割	無し
解約金	無し
特典	無し
公式サイト	公式サイト